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インタビューINTERVIEW

新型コロナウイルスで、インフラとしての医療の重要性に加え、公的な医療機関の重要性が明確に

参議院議員
JPFP幹事
川田 龍平 https://ryuheikawada.jp/

今回の新型コロナウイルスで、インフラとしての医療の重要性に加え、公的な医療機関の重要性が明確になりました。特に、平時から保健所を含む医療体制がきちんと機能しているか、設備が十分に備わっているか、地方で受け入れ体制が維持されているか、といったことが、この非常時に問われたと思います。

また感染症に対処するには、自国のことだけを考えるのではなく、世界全体をいかに健康にしていくかを考えることが、ひいては自分たちのためになる、と認識されるようになったと思います。薬、ワクチンはもちろん重要ですが、それだけでなく、体の免疫が機能してはじめて、感染症に対して抵抗力を持てます。免疫力、そして健康には、水、栄養、衛生という基本的なことが非常に重要であることを、これまでも繰り返し強調してきました。

食・栄養の問題に関連して、学校給食での有機農産物の利用と、地産地消の推進に取り組んでいます。千葉県いすみ市では、学校給食を全て有機米に切り替えることに成功しました。政治主導で、有機農家の数を増やし、支援いたしました。木更津市でも規模を拡大して、この取り組みを進めており、成功すればさらに広がる可能性があります。

最近では、食生活に加え、「社会関係性」が健康に大きな影響を与えることが分かっています。例えば、一人で黙々と運動をするよりも、みんなでおしゃべりをした方が健康に効果があるそうです。

世界の方向性としても、コミュニティの連帯、小規模・家族農業に見られる持続可能性といった、いわゆる昔ながらの日本の良さが、持続可能な社会に繋がる価値観として再認識されています。そういった日本独自の良さを、コロナ渦の今こそ見直すチャンスだと思っています。

国会では、参議院行政監視委員会の委員長に最年少で就任し、行政監視機能の強化に向け、数十年開かれていなかった小委員会を開催し、報告書をまとめるなど、具体的に取り組みました。来年は筆頭理事として、さらに前進させ、いのちを守る政治を実現していきます。

取材日:2020年10月 ※肩書は当時

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