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インタビューINTERVIEW

「助け合いの世界」をつくるためにも、新たな枠組みを構築し、立場の弱い人々に眼を向けていくことが大切

衆議院議員
JPFP国際協力部会副部会長
福田 達夫 https://tatsuo-f.jp/

私たちは、危機に直面しています。しかし日本は、危機を機会として変われる国です。幕末や終戦後の日本がそれを証明しています。コロナ禍の中でも、変化を乗り越える勇気と、しなやかな剛さを持つことが大切でありましょう。

さて、「人口問題と安全保障」という観点から見た現在の日本は、少子化と財政難、そして米中に挟まれるという課題を抱えています。難しい局面だからこそ、新たな価値観を生み出す契機ともなりましょう。

世界に眼を向ければ、人口は激増し食料供給も難しくなる。奪い合いの世界は自滅の世界でもあります。祖父・福田赳夫が「日本は人口減少、世界は人口爆発」と警鐘を鳴らしてから早半世紀。「助け合いの世界」をつくるためにも、新たな枠組みを構築し、立場の弱い人々に眼を向けていくことが大切ではないでしょうか。そこに、日本の果たすべき役割があると考えます。

1983年、赳夫が主唱したいわゆるOBサミットで、「平和と安全保障」「世界経済の活性化」「人口・環境・開発問題」を優先すべき課題として決定しました。これらは互いに密接に関わるもので、今後の「助け合いの世界」を構築するために、当時よりもさらに重要性が増していると言えましょう。

私は政治のみならず様々な分野で専門性を持つ仲間と共に、「長期的な視野で、社会・経済全般に亘った大局的な観点」から、コロナ後をどう生き抜くのか模索しています。人口問題含め、新時代に適応する価値を生み出し、具体的な施策に落としていくことが重要と考えます。

取材日:2020年10月 ※肩書は当時

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