APDA 日本・アフリカパートナーシップ政策対話/TICAD9テーマ別イベント
2025.8.20-21 日本・東京&横浜アジア人口・開発協会(APDA)は、8月20~21日に、第9回アフリカ開発会議(TICAD9)に合わせ、テーマ別イベントと政策対話を開催しました。本事業は、アラブ人口・開発議員フォーラム(FAPPD)及びアフリカ人口・開発議員フォーラム(FPA)の協力、国連人口基金(UNFPA)アラブ地域事務所(ASRO)、日本信託基金(JTF)、国際家族計画連盟(IPPF)の後援により実施されました。
8月20日の「アフリカ・日本のパートナーシップにおける人口と開発に関する政策対話」では、午前のセッションでは国立社会保障・人口問題研究所(IPSS)を訪れ、林玲子IPSS所長による「アフリカ、日本、そして世界における人口と開発」と題した講演を聴講しました。午後のセッションはAPDA事務所にて開催され、武見敬三APDA理事長が主催者として参加者を歓迎しました。続いて、塩野義製薬株式会社の出口昌志 執行役員・サステイナビリティ経営本部長が、「Mother to Mother SHIONOGI Project」について発表し、続くセッションでは、Hala Youssef UNFPA ASROアドバイザーが「若者のSRHR」について、Amina Aminu Dorayi PATHFINDER西・中部アフリカ地域ディレクターが「若者の参画とエンパワーメントに焦点を当てたパスファインダーのアフリカでの取り組み」についてそれぞれ発表を行いました。
8月21日は、TICAD9テーマ別イベントとして、パシフィコ横浜にて「国会議員と一緒にアフリカの未来を考えよう!」と題したセミナーを開催しました。冒頭、逢沢一郎 国際人口問題議員懇談会(JPFP)会長代行が挨拶を述べ、持続可能なアフリカの未来に向け、日本の経験を共有し、国際協力をさらに推進する必要性を強調しました。続いて、中村亮 外務省地球規模課題審議官が、日本がUNFPAやIPPFと共に、長年にわたり人口・開発問題に取り組んできた事例を紹介しました。パネルディスカッションでは、牧原秀樹 前法務大臣がモデレーターを務め、ザンビア、ウガンダ、チュニジア、ガーナの国会議員がパネリストとして登壇しました。各国議員からは、日本の支援による議員活動の成果や、今後の支援への期待について活発な意見交換が行われました。最後に、アルバロ・ベルメホIPPF事務局長と上川陽子JPFP会長が閉会挨拶を行い、日本とアフリカの人口・開発分野における強固なパートナーシップを再確認しました。上川会長は、JTFの貢献と国会議員の役割の重要性を強調するとともに、議員ネットワークを通じた連携強化を呼びかけ、セミナーを閉会しました。