APDA/AFPPD 国会議員会議ICPD30:誰一人取り残さない高齢化社会の実現に向けて
2024.4.23 日本・東京公益財団法人アジア人口・開発協会(APDA)、人口と開発に関するアジア議員フォーラム(AFPPD)並びに国際人口問題議員懇談会(JPFP)は、4月23日に東京で、国会議員会議「ICPD30:誰一人取り残さない高齢化社会の実現に向けて」を共催しました。国際開発人口会議(ICPD)30周年に際し、本会議では、世界に先駆けて超高齢社会を迎えた日本をはじめ、各国の経験を共有し、高齢化の時代に対応した新しい社会のあり方について議論を深め、ICPD30に向けた宣言を採択しました。
開会式では、福田康夫 元内閣総理大臣・APDA理事長・JPFP名誉会長、上川陽子 外務大臣、Gu Xiaoyu議員・全人代教育科学文化衛生委員会副議長(中国)、Andrew Saberton国連人口基金(UNFPA)事務局次長が挨拶を行い、黄川田仁志JPFP事務総長が進行を務めました。閉会式では、逢沢一郎JPFP会長代行、Alvaro Bermejo国際家族計画連盟(IPPF)事務局長、Edcel Lagman AFPPD議長代行(フィリピン)が挨拶を行い、セッション1、セッション2、セッション4では、それぞれ宮路拓馬 衆議院議員、牧島かれん 衆議院議員、国光あやの 衆議院議員がセッション議長を務めました。
本会議は、UNFPA及び日本信託基金(JTF)の後援、IPPFの協力、ノボノルディスク ファーマ株式会社の協賛を得て開催され、22カ国から延べ150名が参加しました。
翌24日には、アラブ・アジアの国会議員は人口高齢化に関する取り組みを柏市及びつくば市で視察しました。まず一行は、柏市にある柏地域医療連携センターを訪問し、生涯学習、フレイル予防、地域包括ケアシステムなどの「柏モデル」の取り組みについて学びました。柏市の先駆的な取り組みには、分野の垣根を超えた連携に加え、市民や経済界、医師会やNPOなどの地域組織との全面的な連携が必要であることが強調されました。続いて、つくば市にあるCYBERDYNE株式会社を訪問し、最先端のロボティクス技術をどう高齢社会へ活用できるかの実例を学びました。中でも、センサーを皮膚に貼り付けるだけで、その生体電位信号を読み取り、装着者の動作をアシストするHALに関して学び、実際に体験しました。