人口問題は、21世紀の人類生存を左右する地球上の最も重要な課題です。日本では少子高齢化の進展で人口問題といえば高齢化と少子化に終始している感がありますが1999年に60億人を超えた世界現在65億人に達し、人口は依然として増え続けています。今後、2050年ぐらいまでは約90億人にまで増加を続けると考えられており、この地球環境に大きな圧迫を加えることは間違いありません。
人口の増加は、あらゆる社会・経済問題に大きな影響を及ぼします。その中でも特に世界人口の大半を占めるアジアにおける人口の行方が、人類生存のカギを握っているといえます。
今、世界各地で叫ばれている"環境問題"も、人口の増加が大きな根本原因です。日本での食料は豊富に出回っていますが、世界に目を転じるとその様相は危機的ともいえます。人口増加に伴う食料不足を補うため、灌漑農業の拡大とその過剰揚水による水不足、地下水位の低下・枯渇が生じ、さらに新規耕地を求めて山岳部に開発の手が入り、環境維持的でない焼畑農業が広がり、燃料にするための薪伐採などが行われた結果、森林破壊、土壌流出をもたらしています。また一方では急速な工業化は大気汚染や水質汚濁など多くの産業公害を引き起こしています。地球環境の悪化は、もうこれ以上放置できないないギリギリのところにきています。この問題に根本的に対処するためには人口の安定化が絶対に不可欠です。
現在、世界の人口問題は複雑な様相を示しています。サハラ以南のアフリカや南アジアでは爆発的な人口増加が続き、貧困に悩んでいると同時に、HIV/エイズの蔓延が大きな被害をもたらしています。また日本などのような先進国では、少子・高齢化が進み将来の深刻な労働問題や社会保障費の増大、経済力の衰退など、様々な重大な社会・経済問題を抱えています。人口問題は私達にとって身近な、"幸せ"や"生き方"を左右する問題でもあるのです。
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